- 「レーザーの熱照射によって毛根を破壊します」
- 「レーザーの熱照射によって毛球にダメージを与えます」
レーザー脱毛の仕組みやメカニズムを解説しているサイトは多くありますが、ほぼ全てが毛根の破壊・ダメージといった表現をしています。
しかし、最新脱毛機器『メディオスター NEXT Pro』の脱毛メカニズムを調べるにつれて…
レーザー脱毛って本当に毛根を破壊しているの?
と疑問に思い、ゴリラクリニック京都烏丸院の取材時に来ていた男性施術スタッフ(本来は大阪梅田勤務の方)に本当のレーザー脱毛の仕組みを教えてもらいました!
レーザー脱毛は毛根(毛母細胞)を破壊するのではなく、タンパク変性によるものです。
これが真実ですよ。
レーザー脱毛の仕組みとはタンパク変性によって毛の入り口を塞いでしまうこと
レーザーを照射することで黒いメラニン色素に熱を持たせることが可能です。
その仕組みを利用して、毛や毛を育てる毛母細胞がレーザーの熱で破壊されることで永久脱毛が可能である。
といった説明をご覧になった方は多いと思います。
しかし、これは真実の説明ではありません。
本当はレーザーの熱照射によってタンパク変性が起こり、毛根の細胞自体をタンパクで包み込んで出てこれない状態にすることなのです。
※毛根の細胞自体は中に入っているままです。
毛の成長に関連する毛母自体は生きていますが、タンパク質を熱で変性させて癒着させたような状態になり、うまく成長ができないのです。
成長したくてもタンパク変性した部位がずっと抑え込んでいるイメージです。
毛根の細胞自体をタンパク質で包んでいるだけだと、雑草魂のごとく毛が再び生える気がしませんか?スタッフさんに聞いてみると、
タンパク変性が完了した部位は2度とそこから毛が生えることはありません。
そうはっきりとおっしゃっていました!
タンパク変性が永久脱毛を可能にする仕組みとは
タンパク質を熱を加えて変性させた処理がタンパク変性です。
タンパク変性は一度反応を起こしてしまうと、再び元に戻ることはありません。これを不可逆反応と言います。
『タンパク変性』って難しい言葉でわかりづらいでしょうか?
では「目玉焼き」で考えてみましょう。
卵の卵黄と卵白は良質なタンパク質を多く含んでいます。
生卵の状態でフライパンで弱火でじっくり…そうすると目玉焼きができあがりますよね?
ここで、卵黄と卵白の状態はどう変化したでしょうか?
ドロドロした形状だった卵黄と卵白は加熱されることで、固まってしまいますよね。
では、逆に固まった状態から元のドロドロした状態に戻せる or 戻るでしょうか?
もう元に戻すことができないですよね?
レーザー脱毛に関しても同じで、一度タンパク変性を起こして成長できない状態にできれば、その状態を永遠にキープできるので、永久に毛が生えてこなくなります。
『メディオスター NEXT Pro』の蓄熱式脱毛の説明もできる
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、『メディオスター Next Pro』という最新の脱毛機です。
蓄熱式と言われる方法になるのですが、レーザーを肌に添わすように照射し、60度前後まで上げてバジル領域と呼ばれる、毛の成長を促す部分を破壊します。(と、よく言われる)
「ダイオードレーザー 」「YAGレーザー」のような従来の脱毛機に比べて
- 痛みが少ない
- 肌へのダメージを軽減
- 日焼け肌でも照射可能
などのメリットがあります。
『バルジ』と呼ばれる部位にダメージを与えることで、毛の成長を指令する部分が停止して毛が生えてこないといった方法でありますが、結局、従来機と同じで毛の黒い部分に反応させてダメージを与えるのです。
ただし、メディオスターの場合はターゲット部分を60度程度までにあげるだけで脱毛効果があるので、痛みや肌へのダメージが軽減され、ある程度の日焼けなら火傷の心配なく照射できるわけです。
理屈はわかりますが、『レーザー脱毛は毛根を破壊する』と思っていた管理人に一つの疑問が生まれます。
メディオスターのように60℃まで上げるエネルギー照射でバルジを破壊できるなら、従来機のように260℃まで上げないと毛根は破壊されないものなのか?
つまり、バルジを破壊しているわけではないんです。
タンパク質は42℃以上になると変性を行い始めます。温度が上がれば上がるほど変性スピードが早いのですが、メディオスターの場合は60℃をある程度の時間(数秒)キープすることで、バルジ領域近辺にタンパク変性を起こしているのです。
『卵』をイメージして脱毛機を説明する
「ダイオードレーザー 」「YAGレーザー」「アレキサンドライトレーザー」などの従来機と、メディオスター Next Proの最新機器に置いて、アプローチする方法や場所が違いますが、結局はタンパク変性を利用しているのです。
これら従来機を生卵をどう調理したタンパク変性かイメージしやすい例を上げてみました。
【従来機】生卵を超高温にしたフライパンで少し焼いた
生卵を超高温のところにおくと、瞬間的に状態が変化(タンパク変性)が起こることがわかりますよね。
そして、その高温状態に放置してしまうと、焼け焦げてしまうのも想像がつくと思います。
これは従来機のタンパク変性に似ています。
260度まで一気に高温にすることで一瞬でタンパク変性を完了させます。長時間照射すると周囲まで焼けすぎてしまので、やけどの原因になるのは言うまでもありません。
【メディオスター 】生卵を弱火でじっくり加熱
対してメディオスター は弱火でじっくり生卵を加熱したイメージです。
フライパンが十分に熱されないままだと、生卵を落としてもすぐに変化がなく、温度が上がるにつれて徐々に変化を起こします。これも同様にタンパク変性を起こしている状態です。
先ほどと違うのが、あまり温度を上げないことで変性スピードが遅いと言う部分です。
まさにメディオスターのタンパク変性です。
60℃をしばらくキープさせることで、タンパク変性をじっくりと起こしているのです。従来機のように高温にする必要がないので、痛みが少なくて肌へのダメージ軽減も可能にしているのです。
従来機とメディオスターのどちらのタンパク変性を選ぶべきか
効果としてはほぼ同等のようです。
どちらの方が回数が少なくて済む、どちらの方が適しているかは人それぞれのようです。
ゴリラクリニックではスタッフさんが様子を見ながら、相談しながら施術内容を決めていきます。中には目から鱗の情報もあるのです。
例えば、管理人が実際にあったケースですが、
私のような超剛毛だと、痛みを緩和したいので『メディオスター 』一択ですよね。
いえ、そんな事ないですよ。
むしろ超剛毛の人はメディオスターよりも従来機をまずした方が良い可能性が高いです。
なんやて?超剛毛だとレーザーに反応しやすい体質なので、痛みの弱いメディオスターにすべきではないか?普通は考えると思います。
しかし、脱毛効率を考えると従来機の方が良い要因があるのです。
上の画像は超剛毛の人がレーザー脱毛した場合のイメージ画像です。
レーザーは黒のメラニンに反応するので、本来タンパク変性させたい部分以外にも沢山反応してしまい、それが意味のない痛みとなってしまいます。
レーザー照射1回の熱量は固定なので、エネルギーが分散されてしまい脱毛効率が悪いままです。
どんな剛毛でも従来機ならば、照射後数週間で多少は毛が抜け落ちてきてくれます。
すると回数を重ねるごとにエネルギーが毛母細胞付近のタンパク質に集約されていくので、効率の良い脱毛が可能になります。
「でも剛毛で従来機を利用すると、悶絶級の痛みがくるのでは?」
はい。痛みはあると思います。しかし、安心してください。
超剛毛ならメディオスターでも同じくらい悶絶級に痛いです(笑)
笑気麻酔や麻酔クリームなどをうまく使っていけば、乗り越えられるのではないでしょうか?
このような話をゴリラクリニックのスタッフさんがあなたに合わせてしてくれるので、適切な脱毛機選びはプロに任せて良いと思いますよ!
脱毛経験はあなたより豊富です!私の知識をあなたの脱毛に活かしますよ!
\充実した脱毛機が選択できる/
レーザー脱毛の本当の仕組みを理解できましたか?
このタンパク変性の話ですが、エステサロンの「光脱毛」などの説明には用いられているのは確認しました。
光脱毛はレーザー脱毛の出力が弱い劣化版です。
「レーザー脱毛より優しい」がキャッチフレーズですが、医療行為ができない脱毛サロンの苦肉の策だと思ってスルーしておいてOKです。
この記事をご覧になった方は『メディオスターの仕組みや効果』がいまいちピンと来なかった人の助けになるのではと思っています。
今まで260℃まで必要だったのが、60℃でOKって流石におかしいでしょ(笑)
ゴリラクリニックのスタッフさんにお聞きしたところ、
便宜上「毛根を破壊する」といった表現をすることが多いですが、実際は「タンパク変性によって毛が成長できないように覆う事」が脱毛です。
とはっきりとおっしゃっていました!
正しいレーザー脱毛のメカニズムを理解していれば、カウンセリングや施術もスムーズにいくと思いますよ!